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最終更新日:2020年11月11日
【2020年度版】一時払いと全期前納払いの違い
保険料の支払い方には、毎月支払っていく「月払い」のほか、半年に1回支払う「半年払い」、1年に1回支払う「年払い」があります。1年間保険料を支払った場合の保険料の総支払額は、月払いよりも半年払い、半年払いよりも年払いのほうが負担が軽くなります。
ここでは、保険料払込期間の全期間にわたって保険料を支払うとすると、さらに保険料の総支払額を安くすることができる「一時払い」と「全期前納払い」の違いについて確認していきましょう。
一時払い | 契約時に全保険期間分の保険料を1回で支払う方法のこと。 |
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全期前納払い | 全保険期間分の保険料を、保険会社に預けるような形で1回で支払う方法のこと。年1回、半年毎、毎月の支払期日がくるつど保険料に充当されるしくみとなっています。 |
一時払いと全期前納払いの特徴
一時払いと全期前納払いは、保険契約の際に全保険期間分の保険料を用意する必要があるという点で共通しています。しかし、一時払いは保険料を「支払っている」のに対して、全期前納払いは保険料を「預けている」状態となっています。
このしくみの違いにより、例えば全期前納払いでは、保険事故発生時や解約時に未経過分の保険料が返還されますが、一時払いでは返還されないといった特徴が出てくるのです。
- 一時払いの特徴
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- 全期前納払いに比べて、保険料の総支払額が安い。
- 被保険者の死亡時や解約時などに、支払った保険料は返還されない。
- 生命保険料控除は、保険料を支払った最初の年のみ受けられる。
- 全期前納払いの特徴
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- 年払いで保険料払込期間の全期間にわたって保険料を支払う場合に比べて、保険料の総支払額が安い。
- 被保険者の死亡時や解約時などに、未経過分の保険料は返還される。
- 生命保険料控除は、保険料払込み期間中毎年受けられる。
どちらの支払い方法がおすすめ?
保険料の総支払額だけで単純に比較すると、一時払いのほうが割引率は高く、お得なように見えます。しかし、保険に加入してすぐに被保険者が死亡した場合には、一時払いで支払った保険料は返還されず、逆に総支払額は全期前納払いよりも高くなってしまいます。また、全期前納払いは、毎年「生命保険料控除」を受けられるというのもメリットです。
いずれも、ある程度の余剰金がないと選択できない支払い方法ですが、加入の際には一度検討してはいかがでしょうか?
※前納した保険料は銀行預金とは違い、途中で引き出したりすることはできません。また、前納期間中は、一部お取り扱いができない契約内容変更もありますのでご留意ください。